突然ですが、多くの人にとって“船に乗る”ってちょっと特別な体験ですよね。
そんな中、射水市の新湊大橋の近くに毎日、それも“無料”で運行されている船があるのを知っていますか?
船から新湊大橋や工場地帯が見えるほか、晴れていれば、北アルプスも見れて海風も気持ちいいという、なかなかいい船なのです。
射水市の新湊大橋の近くに地域の足として『富山県営渡船』という船が運行されています。
富山県営渡船は、地域の足としての役割があるので、毎日運行されていて、誰でも無料で乗船することができるのです。しかも、船が通るのは新湊大橋のすぐ横。大きな橋を近くで見れて、晴れていれば、北アルプスも見え、海風も気持ちいいという、さながら“超プチクルーズ”といった感じです(“超プチ”なのは、乗船時間が約5分のため)。
1.『富山県営渡船』って?
富山新港の東(堀岡)と西(越ノ潟)をつなぐ渡し船です。
海王丸パークや新湊大橋の近くに富山新港という大きな港がありますが、ここは昔、「放生津潟」という湖のような場所で、海側に細い陸地があって、道路と鉄道が通っていました。
ところが、大きな港を放生津潟を深く掘って作ることになり、港の出入口を作るためにつながっていた陸地の部分が分断されてしまいました。
そうすると、地域の人が今まで道路や鉄道で行ったり来たりしていたのが、できなくなってしまうことになり、その代わりの足として『富山県営渡船』が始まりました。
道路の代わりという意味合いもあり、無料で運行されています。Wikipediaの記事によると元々、地域住民以外は有料だったものが、券売機の故障をきっかけに一律無料になったのだとか…。
2.いざ、超プチクルーズに!
東の堀岡から西の越ノ潟(海王丸パーク側)まで乗船してみました。
乗り場は、中が駅のように待合室になっています。
時刻表は上の写真のとおりです。
船は6時台〜20時台の間、日中は30分間隔で運行されています。
乗船時間は約5分間で、自転車・原付を載せることも可能です。
船が近づいてきました。
対岸には“キリン”という愛称を持つコンテナ積み降ろしのクレーンを見ることもできます。
船が到着しました。
1階は自転車・原付置き場でその奥に客室があります。2階に乗ることもでき、2階は屋根付きのデッキになっています。天気の良い日はやっぱり2階でしょう!
陸からはなかなか見れない、真横からの新湊大橋を眺めることができます。
遠くには「海王丸」の姿も。
本当は身を乗り出して眺めたいのですが、動いている間は着席しているようにとの注意書きがあります。
ちなみに山側方向だと、こんな感じで手前に火力発電所、奥に北アルプスが見えます(天気が良いともっとくっきり見えます)。
この写真の右方向には、港や工場が見え、タイミングが良ければ大きな貨物船が停まっていることも。
3.詳細情報
名前 | 富山県営渡船 |
乗船場所 | 西側:越ノ潟発着場(射水市堀岡新明神西浜208)(海王丸パークから徒歩10分) 東側:堀岡発着場(射水市堀岡明神新54) |
時刻表 | 船は6時台〜20時台まで運行、日中であれば30分間隔 |
その他 | 自転車・原付を載せることが可能 |
リンク | 県営渡船時刻表・県営渡船代行車両時刻表|富山県 |
海王丸パークに遊びに行ったら、ぜひこの船にも乗ってみてください。なにせ“無料”です!
海王丸パークから新湊大橋の歩道橋(あいの風プロムナード)を上からの景色を楽しみながら対岸まで歩いて、帰りは堀岡発着場から船で海上から景色を楽しみながら、戻って来るっていうのがオススメです。
自転車も載せれますので、サイクリングの途中に組み込むのもありです。
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