富山県高岡市“伏木地区”、海あり、坂あり、歴史ありのこの地区に、国の重要文化財にも指定されている大きなお寺『勝興寺』があります。
大きなお寺のスケールを感じられるとともに、静かな境内を歩けば心を落ち着けることもできる、そんな場所です。
『勝興寺』とは
『勝興寺』は浄土真宗本願寺派の寺院で、文明3年(1471年)に蓮如が創建した土山坊(どやまぼう:南砺市土山)に始まり、天正12年(1584年)に現在の地(高岡市の伏木)に移ってきました。
慶長2年(1597年)以降、越中国の触頭(江戸時代に幕府や藩の元で各宗派ごとに任命された特定の寺院)の地位にあり、加賀藩の前田家と密接な関係を保ちながら、発展してきたそうです。
勝興寺のある場所は奈良時代の越中国庁跡と言われており、万葉集を編纂したとされる大伴家持もこの地に国守として赴任しています。
境内には巨大な本堂や門、書院や大広間などが並び、12棟が国の重要文化財に指定されています。2020年12月までの予定で保存修理工事が行われており、現在も一部で工事が続いています。
参拝してみた
正面の総門から中に入ると左手に受付があり、ここで拝観料(工事協力金、大人は500円)を支払います。
受付から奥に進むと「唐門」が位置します。この唐門は京都の興正寺から明治26年(1893年)に移築されたそうです。
「唐門」を通過すると、巨大な「本堂」が位置します。大きいですね〜。約40m四方の建物で、重要文化財建造物で全国で8番目の大きさだそうです(勝興寺HPより)。
本堂の中は極彩色で派手な作りとなっており、装飾がすごいです。勝興寺名物の高さ約1.8mもある“デカローソク”が置かれています。
本堂からは渡り廊下を歩き、書院、奥書院、大広間、台所などを見学できます。こちらは、建物自体の装飾は落ち着いていますが、いずれも「何畳あるの!?」と思うほど、広大です。
木の廊下、畳の上、聞こえてくるのは鳥の鳴き声だけで落ち着きます。この時は、昼下がりで、他の参拝客は1組だけだったので、ゴロンと畳の上に横になりたい気分に。
境内を見て回ると、いかに権威のある寺院であるかということを実感することができます。これだけの建物、維持するだけでも大変なお金が掛かりそうですし、ぜひ、多くの方に観覧に訪れて欲しいと思います。
お寺や建築に興味のある方はもちろん、普段のストレスが多くてちょっと心を落ち着けたいって方にもいい場所だと思います。
勝興寺のある伏木地区は、なだらかな坂道になっています。「北前船資料館」、「気象資料館」、「坂ノ上ヴィレッヂ」、「万葉歴史館」なども近くにあるので、街ぶらするにもオススメです。
施設の情報
施設名 | 勝興寺 |
住所 | 富山県高岡市伏木古国府17番1号 |
参拝時間 | 午前9:00〜午後4:00(入場は午後3:30まで) |
料金 | 工事協力金 大人:500円、中学生以下:無料 |
アクセス | JR氷見線 伏木駅から徒歩5分 (駐車場は駅前の伏木駅前観光駐車場(無料)) |
ウェブサイト | 雲龍山 勝興寺 |
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