高岡市伏木気象資料館に行ってみた【高岡市伏木地区を街ぶら】

富山県高岡市の“伏木地区”、小矢部川の河口に位置し、古くから港町として栄えてきた街です。

そんな伏木の街で、伏木駅前から勝興寺に向かって坂道を登っていくと、途中に瓦屋根だけど洋風で、屋根の上に塔が建つ、ちょっと変わった建物が目に入ります。

この建物、「高岡市伏木気象資料館」という施設で、昔はこの建物で気象観測が行われていました。

1.高岡市伏木気象資料館とは

旧伏木測候所の庁舎を利用した気象観測に関する博物館です。以前は、職員さんがいて気象観測が行われていましたが、平成10年に無人化され、その後、高岡市伏木気象資料館として生まれ変わりました。

ちなみに気象観測は今でも行われており、資料館の前の塔の上や、隣に設置された機械で自動的に観測され、「伏木特別地域気象観測所」として、全国に日々気象データを送っています。
富山県の天気予報に、“伏木”とか“西部(伏木)”というかたちで出てきてますよね。

元々は国や県が作ったのではなく、私費で出来た日本初の“私立”測候所だったそうです。資料館の建物は明治42年(110年前)に出来た建物です。一時期、屋根の上にある塔は撤去されていたのですが、平成29年(2017年)に復元されました。

高岡伏木気象資料館

2.館内はどんなかんじ?

入館料は大人210円です。
訪問したとき、見学者は私一人だけだったので、係の方が一通り説明してくれました。

館内には伏木測候所の歴史に関するパネルの展示や実際に使われていた観測用の機械、昔の記録台帳などが展示されています。

明治42年に出来た建物だけあって、外観もさることながら、館内も雰囲気があります。この建物と前にある塔(測風塔)は国の登録有形文化財に登録されています。

屋根の上に復元された塔ですが、残念ながら、登ることは出来ないそうです。登ることができれば、建物自体が高台にあるので、いい景色が眺められそうなのですが…。

ちなみに建物の外からはこんなかんじで街を眺めることができます。天気が良ければ、遠くに北アルプスを眺めることができます。

高岡伏木気象資料館から東方向

3.施設の情報

施設名 高岡市伏木気象資料館
住所 〒933-0112 富山県高岡市伏木古国府12-5
(JR氷見線伏木駅から徒歩10分)
駐車場 敷地内に駐車可
※駅から近いので、駅前観光駐車場に停めて、歩いて散策しながら行くのがオススメです。
開館時間 午前9時〜午後4時30分
休館日 毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料 一般:210円、小・中学生:無料

高岡市の“伏木地区”には他にも、勝興寺や高岡市伏木北前船資料館、高岡市万葉歴史館などの施設があるので、街ぶらしながら巡ってみるのはいかがでしょうか?子供の自由研究の題材などにもよさそうです。

「高岡市伏木気象資料館」のとなりには「ふしき坂ノ上ヴィレッジ」という施設があり、お弁当やお惣菜、コーヒーのお店とガラス作品の購入や制作体験ができるお店、休憩スペースがあります。あわせて、行ってみましょう。
ランチ・カフェ&ガラス作品『ふしき坂ノ上ヴィレッヂ』(高岡市)